YOJOでは、毎朝朝会でその日担当のメンバーが価値観について考えたことを共有するという時間があります。
個人的には、各メンバーが毎度面白おかしく自分の考えを持ってきてくるこの時間が結構好きです。
価値観を唱和させたりするのって(ダサくて)正直あまり好きではないのですが、このアクティビティのようにエンターテイメントにしてみると、すんなり入ってくるし、考えさせられるしオススメです。
ちなみにYOJOの価値観(バリュー)は以下の4つです。
・歴史を拓く
・九転十起を貫く
・智を創発する
・仁を尽くす
いつもぼくは漫画やお笑いを題材にして発表しているので、今日は大好きな『ハイキュー』という漫画を題材に「仁」「思いやり」「優しさ」について考えてみようと思います。
『ハイキュー!!』とはその名の通り、バレーボール(排球)漫画です。
バレーボール選手にしてはかなり低身長な主人公が、相棒である天才セッターと出会って、バシバシとスパイクを決めまくる爽快なお話です。
ジャンプ漫画(すでに完結してます)ですから、ご多分に漏れず少年たちの成長と絆の物語なのですが、
この漫画の重要なテーマの一つが、今日のこのブログの題名の通り「敵よりも仲間の方が恐ろしい」ということなのではないかと思っています。
そして、そんな恐ろしい仲間が自分を一番成長させてくれるということではないかなと。 (引用元:『ハイキュー!!』32巻)
これは、 セッターの影山飛雄が、ギリギリ手が届くか届かないかのボールでトスを上げ損なったのを、主人公の日向翔陽が辛うじて足で触って、運良く相手コートにボールが落ちたというシーンと、 その何点後かに、同じようにギリギリのボールを影山が今度はうまくトスを上げ、日向がスパイクを決めるシーンです。
『ハイキュー!!』では、このように「優しくない仲間」というテーマが繰り返し描かれています。
(引用元:『ハイキュー!!』32巻)
(引用元:『ハイキュー!!』44巻)
自分を極限まで追い込んでくるのは、自分を脅迫(しんらい)してくれている仲間である。 脅迫と書いてシンライと読む世界線にはできれば行きたくはないですが、優しさとは、相手を甘やかすことでは決してないはずです。
きっと相手を思いやる仕事とは、相手ができることだけを要求することではないのでしょう。
自分を信じてくれる仲間は時として恐ろしいものですが、だからこそ、その信頼に応えようとするとき人は一番成長するのではないでしょうか。
仁とは、「他人に対する親愛の情、優しさ」(wikipedia)と一般的には思われていますし、多くの人がこの言葉から受ける印象は温かいものだと思います。
ですが、時として相手を信じればこそ、相手に厳しい脅迫(しんらい)を突きつけることも仁の一つの形なのかも知れません。
最後に
むやみに期待を押し付けることは、相手のためにならないこともあります。
突きつける脅迫(しんらい)は、本当に脅迫にもなり得ると心に留めておきたいですね。