エンジニア界隈でぼくの好きな価値観・考え方に「技術をアウトプットするところに技術は集まる」というのがある。
それに関連して、PharmaXの全社的な価値観として『智を創発する』、対応するエンジニアチーム独自の価値観として『技術を技術で呼べ』というものを設定している。
結局、すべて言いたいことは同じで、技術的な知見をどんどん発信すればするほど、いいエンジニアが集まり、さらに知識が探索できるようにからこそ、もっといい発信ができていく。
そんな良い循環が起こるということだ。
なぜ技術的知見の発信がこのような良い循環を起こすのかをもっと分解して言語化してみたい。
結論、端的に言えば、エンジニアにとって情報と経験こそが石油だからだ。
正確に言うと、将来の自分の可能性を広げてくれるような貴重な情報と経験こそは石油と言っていいほど貴重であるということだ。
優秀なエンジニアはその気になれば、それなりにお金を稼ぐことはできる時代になってきた。
彼、彼女らからすると、目先の100万円よりも、どこで働くか=どこに自分たちのリソースを投下することで、どんな情報や経験を得て、どれだけ自分の知識を分厚くできるかの方が重要なのだ。
知識は資産である。
自分のすでに持っている知識を換金するような働き方をするよりも、自分の知識=資産を分厚くして、将来的に得られる対価を最大化できる働き方を望んでいるということだ。
(優秀なエンジニアを不当に安い賃金で雇いましょうという話はしてないので、悪しからず)
情報や経験こそが石油だということは、その石油をたくさん生み出せる事業・組織は油田だ。
優秀なエンジニアを集めたければ、「ここは石油が湧き出る油田である」=「この会社にいれば、他では得られない貴重な情報や経験をたくさん得ることができる」ということを発信すればいい。
「おーい!!ここに面白いものがあるぞ〜!」とガンガン旗を振ってアピールして行けばいいということだ。
石油が湧き出るところは、人もお金も情報もすべてが集まる。
ここで働けば、他では得られない貴重な情報や経験が得られ、自分の知識をアップデートし、エンジニアとして一つも二つも上のステージに行けると感じられるところに人は集まる。
ということを考えれば、どういう情報を発信するのがいいのか?も自ずと分かっているはずだ。
自分たちの会社はいい会社であるということを示したければ、
「この会社のこんなところがいいところです」
という発信だけではなく、
「この会社でこんな新しいことを発見しました!!」 「こんな事業を作っているうちに、他では得られないこんな知見を得ることができました!!」 という発信をたくさんできるといいということだろう。
PharmaXで得られる尖った知識(ぼくが)なんだろうと考えてみると、本来プロダクト開発に関わることがないようなドメインエキスパートと協働してプロダクト開発を行うことを高度なレベルでなし得るための文化やノウハウなんだろうなとは思っている。